紅茶とコーヒー

今日見た映画『デイブレーカー』について書こうかな、とか思っていたのですが、今日はちょっとラジオを聴きたい。しかし、自分はふたつのことを平行して行うことがなかなかできない。ましてや、今日見たばかりで固まりきっていない感想などまとめきれない、と思うので、今日は頭のなかに沈殿し、ある程度固まっている思い出を引っ張り出して書くことにします。
こどもの頃は誰しも刺激物がニガテですよね。それが、いつの頃からか辛いものも、ワサビも、どんとこい!なんなら七味もっと足していこう!となっていきがちです。自分もサビ抜きでなければ食べられなかった寿司もハタチ前後から大丈夫になりましたし、キムチも食べられるようになりました。まぁ、いまだに激辛料理などはニガテで、中辛程度をたしなむのがやっと、ですが。
こどもの頃は熱いものもかなりニガテでした。でも、あつあつの紅茶がすきだったのです。黄色いリプトンのティーバッグをぴりりと開けます。糸のついた箇所を引っ張って、お気に入りの小さなカップにお湯を注ぎいれて、ゆらゆらティーバッグを揺らす。あまいあまい砂糖が大好きだったので、さらさらとグラニュー糖をいれる。砂糖は溶けきってなくてもいい、底にちょっと溜まった溶け切れなかった砂糖をすくうのも大好きなのです。また、もしも家に、四角くて白い角砂糖があれば、それを紅茶に浸してちょっと溶かした角をなめる。熱い熱い紅茶はそのまま飲めないので、小さいスプーンにひとすくい、口に運ぶ。またひとすくい、口へ運ぶ。ひとすくい…
こどもの頃の体感時間は長かった。早く大きくなりたい。早く、早く、と思っているのに、一日は朝起きてから眠るまで長い。誕生日から誕生日までの1年なんて驚くほど長い。なかなか大きくなれない。それほど時間の流れがゆっくりなのは、スプーンにひとすくいの紅茶をすこうしずつしか飲めないくらい、こどものの時間の流れはゆっくりだからなんですね。行動も考えるのもなにもかも時間がかかるから、一日24時間の体感時間も長くなきゃ割に合わないんだ。
紅茶はコーヒーにくらべて熱さが直に舌にくる感じだけど、味としてはあっさりしているからこどもの自分は好きだったのかな。小学生高学年くらいからクリープをいれたコーヒーを飲み始める。結構いいかも。クリープだけでも甘くておいしい、とちょっとなめたりする。…そんな過程を経て、今はコーヒーが好きです。そんな自分の苦いコーヒー思い出は、マクドナルドで頼んだコーヒーになぜか無意識にストローをさして飲んで、ヤケドした、ということです。大人になりきった頃にやったそのアホすぎる行動に、我ながら戦慄しました。無意識ってこわい。マクドナルドで飲み物といえばストローって自動的に行動が規定されてた、っていうのがこわい。でもそうやって、ストローは冷たい飲み物だけにつかう、って教訓は得たけどね。やっぱり致命的なケガをしない程度に痛い目にあうと、心に刻まれますね。ていうかそんな失敗って…ないよなー。思い出し落ち込みしたところで、〆。