『崖っぷちの男』は『アンストッパブル』で『キャッツ・アイ』な作品だった

どんな映画かなーと思って観に行ったら、まさかの自分的2012年における『アンストッパブル』枠映画におさまるとは。走り出したら止まらない。サム・ワーシントンが窓から外にでたら、そこからゴールにむかってひたすらカウントダウン!飛び降りようとしている男の裏には、なにかある…“なにか”=計算されつくしたお宝盗み出しミッション!これは完全にキャッツ・アイですよ。キャッツ・アイのファンは必見ではないでしょうか。リアルにムチムチなナイスバディすぎる瞳…じゃなくてサム・ワーシントン演じる主人公ニックの弟の彼女:アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)がぴったりピチピチスーツでミッションに挑む!そして、キャッツ・アイばりに繰り出される様々な秘密道具や警備の人が来るかも、というギリギリのタイミングで切り抜けていく快感。うーん、きっと大丈夫なんだろうと思うんだけどワクワクさせたりドキドキさせられましたよ。あ、あと、それにしてもツールとしてのiPhoneとかすげーな、とか。
…とキャッツ・アイな側面だけで結構なお腹いっぱい感。最後の最後のツイストも、あー、うん、でも気持ちいいと思えるよ。ラストのバーでの打ち上げ感は『アンストッパブル』のフーターズ感だし、飛び降りるぞ!といいながら、実はジェイミー・ベル演じる弟君を指示しフォローしてキャッツ・アイ・ミッションを遂行させているサム・ワーシントンは『アンストッパブル』でいうところのロザリオ・ドーソン(操車場長)だな、とか。
そりゃ、刑務所に入れられてた間に考えに考えたあげくの計算づくとはいえ、そこまで…そんな?と思うけど、“ま、映画だから”!カチカチとピースがはまっていく感じ(ちょっと強引にぐいぐい押しこんではめてる感もあるけど)は楽しい。はったりもかますし、ノンストップで進行するから飽きないし、102分のタイトな上映時間がナイス。
エド・ハリスはガリガリだったけど安定の悪役だし、キャッツ・アイジェネシス・ロドリゲスはすごいナイスバディで、こんな女性がジェイミー・ベルとラブラブとはね、とちょっと思ったけど(…)、映画館の大画面で観られてよかったな。『アジャストメント』の男前アンソニー・マッキーもあいかわらず睫毛が長くてステキでしたし、エリザベス・バンクスもよかったよ。サム・ワーシントンはなぜ彼女を交渉人に指定したのか…映画の中ではあれこれ言ってるけど、結局美人だったからじゃ、と思ったり。まぁ、いろいろ盛りだくさんですが、自分には狂言飛び降りもキャッツ・アイもムリなんで、それらを堪能できる今作はエンターテイメント映画ならではの楽しさを得られましたよ。
崖っぷちの男(2011/アメリカ)監督:アスガー・レス 出演:サム・ワーシントンエド・ハリスエリザベス・バンクスジェイミー・ベルジェネシス・ロドリゲスエドワード・バーンズアンソニー・マッキー
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