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『アベンジャーズ』観たよ

映画

ヒーロー大集合。いわば邦画界女優たとえでいえば長澤まさみ綾瀬はるかと上戸綾と宮粼あおい沢尻エリカってそれぞれ主演で映画が撮れるような人が集まってる…となると、調和させるのは困難必至。人気者を集めればいいってもんでもなくて、脇役がいて主役が引き立つ。こんなに主役ばっかり集まって大丈夫なのかな、と思うわけです。
でもそこは各人の見せ場をつくりつつ、人物紹介もして、だんだん絡めて物語の糸をより合わせてちゃんと一本のヒーロー映画として成り立っていてそこが上手いなあ、すごいなあ、と思う。一応“人間”であるブラック・ウィドウとホーク・アイが狂言回し的な役割です。ブラック・ウィドウ演じるスカヨハのおしりの丸さはすばらしい。ジェレミー・レナーは思ったよか活躍がすくなくて残念でしたが*1、最近流行りの弓をキメ顔で射るところはさすがの仕事人らしさで大変かっこよかったのです。満足。
作品単体で観たときは一番影が薄そうだな、と思ってたキャップは予想以上に活躍してたな。兵士としてのネイチャーに矜持を持っている。それに対するキャラとして社長がいるわけですが、社長は登場するときAC/DCがかかってビュンっと飛んでやってきた、あそこが実は今作の中で一番アガった瞬間であったよ。物語全般に(とりわけラスト)おいしいところ持って行ってたのは間違いなくブラックサバスTシャツを同系色の長袖Tに上に重ね着してたRDJ演じる社長だった。部活にたとえると、部活さぼってばっかりなんだけど偶に現れると存在感がハンパじゃないカリスマ部長が社長で、毎日部活にいって後輩の指導もマジメにしてる副部長がキャップみたいな。
意外なダークホースは作品ごとに中の人が変わっていってたハルク。今回のマーク・ラファロは緑化してからのルックとどこかしら共通点もありつつ、バナー博士のときの穏やかさや苦悩をひめた眉間の感じがとてもはまってましたね。ソーはね、『マイティ・ソー』のときとおんなじだった。ロキはあれだけのヒーローたちを敵に回してもなお魅力的。でも案外こどもっぽい、っていうかマンガみたいな悪役でありました。ヒーロー集結をメインに見せるには、そんな複雑な悪ではないほうがいい、っていうことでシンプル悪役でしたね。でもトム・ヒドルストンはかわいらしくて髪型も決まっていたね。あんなキテレツ衣装も彼が着れば様になるのだ。
見せ場、とりわけラストバトルは豪快で。でも、(未見だけど)トランスフォーマーや『ダークナイトライジング』みたいな感じもあったね。大都会のビルの合間を戦闘しまくりビルも破壊!っていうトレンドでしょうか。思ったより3D効果も感じなかったな。自分はそもそも3D作品も2Dでいいやって選択をしがちな人間なのでアレですが。それにしても特殊効果やスタントマンらしきアクションシーンも迫力満点大満足でした。
ご都合なところはあるにしても、かなり完成度が高く特に後半はアクションシーン満載。予告で観たときの期待値そのまま満たしてくれた、けど正直、不意を打たれるような衝撃や心打たれるところまではなくて…、そういうジャンルの映画ではないのは先刻承知だけどもね。まぁ、これは自分の嗜好のはなし。ラストのラストのおまけは、部活で別の学校に練習試合にいったところいい結果だったのでカリスマ部長が、みんなでうまいもん食いにいこーぜー、とその街でウワサの店に案内してみるもイマイチで、アレ、こんなはずじゃ、と微妙な空気感になったみたいな感じでよかったですね。カリスマ部長のカリスマ性に疑いが…みたいな一コマ。こういう遊びが衒いや嫌味がなくって、本当にうまいな、と思ったです。やっぱり社長が映画の精神的支柱なんだろうな、社長のキャラのように嫌味がなくて遊びが上手な感じ、ね。
『アベンジャーズ』(2012/アメリカ)監督:ジョス・ウェドン 出演:ロバート・ダウニーJr.、クリス・エヴァンスマーク・ラファロスカーレット・ヨハンソンクリス・ヘムズワース、ジェレミー・レナー、トム・ヒドルストンサミュエル・L・ジャクソン
http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/home.html
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD21211/index.html

*1:レナー好きとしてはもっともっと出てほしかったのです