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2016年4月の日常日記

日常 映画

全く疲れたな。年度替わりのこの時期は例年大変多忙で精神的にも来るのだが、数年に一度、この4月頃にひどいアレルギー症状が出て相当ひどい状態になる。ふと気づいたのだが、花粉症をこじらせて熱もあがり、体がガチガチに固まり、頭もガンガン痛み、喉も鼻も目も耳もつらい状態になる、というこれ、だいたい転勤やら配置換えのタイミングで出てるな。プレッシャーやら、知らない顔や知らない人間関係にぽいっと放り込まれ、山のような仕事をこなす、というのが、この病の原因だと気付いた。

しかし歳を経るごとに、この症状がひどくなってて、もう全然若くはないんだ、これからどんどんキツくなるんだろうな、と暗澹たる気持ちに。神様メール*1がきたら、それにあわせて人生設計して貯金できたら仕事辞めちゃうのになぁ、とくだくだと思ったりする春という季節です。

そんな絶賛体調悪化中のなか、厳選してどうしても観たい映画を観に行った。昨日は『ボーダーライン』今日は『ルーム』だ。『ボーダーライン』は自分が全然知らなかった世界を見せてくれる立派なエンターテイメント作品でありつつ、ロジャー・ディーキンスの美しく迫力と冷静さを兼ね備えた撮影とヨハン・ヨハンソンによる緊張感漲るスコアに圧倒された。これは年間ベスト級になりそうな予感。エミリー・ブラントの美しさ、強さ、弱さをあらわす繊細な演技、ベニチオ・デル・トロの存在感などに「おもしろかった!」というようり「すごかった」、という感想が口をついて出ました。最後に黒地に白文字で「SICARIO」のタイトルが出るのだが、その言葉の意味がズドンと響きました。

『ルーム』はTOHOなんば1番スクリーンで。ブリー・ラーソンはオスカーを獲得したのを知っていたけれど、子役の演技がやっぱりすごくて。彼が素晴らしいから作品のステージがいっこあがってる、という感じがした。最初にジャックを保護した女性警察官がやさしく質問をしてなるべく記憶が新鮮なうちに情報を引き出そうとするくだりがすごくて、たった数語のヒントから「わかった!」と犯人宅を特定していくところで「彼女は神か」と思いました。解放までのスリル、そして自由になったあとの苦しみ。人生に、日常におわりはない、物語のようにハッピーエンドはないんだな、と。ブリー・ラーソン演じるジョイはあまりのストレスフルな状況に自分を責め、自らを傷つけてしまう。人は誰しもそういう追い詰められた(ブリー・ラーソンの100分の1くらいの追い詰められだとしても)感じを得ちゃうことがある。そういう状況を救えるのはやっぱり人なのだな。ジョイにはジャックがいてよかったし、ジャックにもジョイがいてよかった。そうやって支えになる存在をえて、明けない夜はない、という感覚をもてるかどうかは大きい。

さぁ、自分もこのしんどい状況からいつ抜けられるか…いまはちょっとまだ先は見えないな…4月の憂鬱はまだまだ続く。

*1:今映画館でみられるフランス映画の予告。神様の娘が全人類に余命をお知らせする神様メールを送る、という内容らしい