2016年に観た映画をふりかえる(その2 勝手に部門別)
結局大晦日はもろもろ片づけているうちに映画に行くような余裕はなくなり、2016年の映画納めは『ドント・ブリーズ』となりました。映画祭の旧作上映も含むと劇場での実質鑑賞本数は124本。複数回鑑賞は『シン・ゴジラ』の2回でした。1本あたりの平均鑑賞料金は1087円。全鑑賞映画のランキング的なものも余裕があったらやりたいのですが、とりあえず先日のベスト記事に引き続き今日は勝手に部門別ランキングを設けましてふりかえります。
予告にうんざり部門
自分は座席をど真ん中あたりを押さえることが多いため、わりと早めに劇場に入るので否応なしにすべての予告を観ることになる。しかもTOHOシネマズに行く機会がおおいため、必然的に東宝系のものが多い。作品の出来云々ではなく、予告を観ることに食傷してしまったということです。(とはいっても『怒り』以外は結局本編は観てないですが)
・『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 「だきしめ…たい」「だきしめたらいいんじゃない…かな」※地味に東出君の「タカトシの彼女のエミちゃんです」も印象に残る
・『怒り』…いかり(予告の最後のナレーション)
・『海賊とよばれた男』「日本人がおるかぎりこの国は再び立ち上がる!!」「メジャーに会社の舵を渡すわけにはいかん!」※とにかくずっと叫んでいる
・番外『世界の果てまでヒャッハー』のマナー啓発CM これ、シネマートでもシネリーブルでも長期間延々流れてたので、うんざりして、そのうちこのCM中は無の境地に達するようになりました。当然のごとく今作本編の予告編にも食傷…
音が凄かった部門
音楽がよかった部門
- 『シング・ストリート 未来への歌』オリジナル楽曲がすべて素晴らしい大好き
- 『ブルーに生まれついて』似てる似てないというレベルの問題でなく、イーサン・ホークは劇中完全にチェットだった
- 『スタートレックBEYOND』宇宙空間に鳴り響くビースティ・ボーイズ
- 『シン・ゴジラ』伊福部ミュージック力+エヴァ楽曲のハマリ具合
- 『オデッセイ』ジェシカ・チャスティン船長チョイスのディスコミュージック
ベストエンディング曲
『海よりもまだ深く』 ハナレグミ「深呼吸」
ハナレグミ – 深呼吸 【Music Video Short ver.】
ベスト犬 『クリーピー』のマックス!
ベスト猫 『幸せなひとりぼっち』の野良猫!
ベスト熊 『パディントン』のパディントン!※次点は『レヴェナント』の熊
ベストオオカミ 『神なるオオカミ』のオオカミ!
ベスト噛ませ犬部門 ドーナル・グリーソン!
『ブルックリン』『エクス・マキナ』の二作品で受賞です。地味に『アンブロークン 不屈の男』でも主人公を引き立たせるための噛ませ犬的役割でいい演技をしてました。今後『スターウォーズ』での(かませ犬としての)活躍も期待されます。
ゲス&クズい男部門
- 『ザ・ギフト』サイモン(ジェイソン・ベイトマン)クズはいつまでたってもクズ
- 『ガール・オン・ザ・トレイン』トム(ジャスティン・セロー)かなりゲスい
- 『疑惑のチャンピオン』ランス・アームストロング(ベン・フォスター)黒すぎる
- 『葛城事件』葛城清(三浦友和)葛城稔(若葉竜也)親子でダメ
- 『アイ・アム・ア・ヒーロー』井浦(吉沢悠)オーバーオールのゲスい奴
- 『裸足の季節』エロル(アイベルク・ペキジャン)最低かつ最悪のゲス叔父
気持ち悪い男部門 ※『ある天文学者~』以外はいい意味で気持ち悪いけど『ある天文学者は~』は本気で気持ち悪いですよ。
- 『ある天文学者の恋文』エド(ジェレミー・アイアンズ)トルナトーレを反映させた(としか思えない)キャラが自己愛がキツすぎてひたすらに気持ち悪い。映画すべて気持ち悪い。
- 『淵に立つ』八坂草太郎(浅野忠信)不気味。服装も独特で人外の感じ
- 『クリーピー』西野(香川照之)あの人お父さんじゃありません、気持ち悪いおじさんです
ベストメガネ 『ちはやふる』の机くん
ファッション素敵部門
- 『ブルックリン』洋服、そして色使い
- 『キャロル』ケイト・ブランシェットのゴージャスな毛皮や赤色、ルーニー・マーラのベレー帽
お仕事映画部門 ※いずれの作品も変にドラマティックにするために設定されるようなタスクを達成するのにジャマをするキャラがいないのがとてもよかった。
- 『シン・ゴジラ』
- 『ハドソン川の奇跡』
- 『オデッセイ』
- 『スポットライト 世紀のスクープ』
- 『ブリッジ・オブ・スパイ』
ヘンテコだけど好きな映画部門
- 『ロブスター』アイディアが奇抜。面白ダンスも味わい深かった
- 『神様メール』ユニーク!
- 『アスファルト』かわいい、人を信じたくなるおとぎ話
- 『マジカル・ガール』あの蜥蜴部屋は一体
- 『グッバイ、サマー』臆面もなく言っちゃうますがとにかくセンスがよくてオシャレな映画
タイトルの出方ベスト映画 『ヒメアノ~ル』
この邦題…部門 日本で公開するとなると直訳では難しいのかなと思いつつ
- 『リリーのすべて』(原題)Danish Girl
- 『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(原題) WHILE WE'RE YOUNG
- 『幸せなひとりぼっち』(原題)EN MAN SOM HETER OVE(英題)A MAN CALLED OVE
コメディ映画部門
- 『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』おもしろかった!
- 『ゴースト・バスターズ』ケヴィン=クリス・ヘムズワース最高か
- 『私の少女時代』とても笑ってとても泣いた
- 『クリーピー』香川照之
気になりだした男優部門
- ピーター・サースガード 『ブラック・スキャンダル』ほか ゲスを演じて天下一品
- ドーナル・グリーソン 『ブルックリン』『エクス・マキナ』スーパーなで肩噛ませ犬
- カン・ドンウォン 『プリースト』『華麗なるリベンジ』かわいい
- サム・ライリー 『高慢と偏見とゾンビ』かっこいい
- ベン・フォスター 『疑惑のチャンピオン』闇を抱えた男を演じて天下一品
- 菅田 将暉 『溺れるナイフ』ほか 昨年一番邦画で観かけたような気がする。
- 池松 壮亮 『海よりもまだ深く』『永い言い訳』少しの出演でもとても良い仕事してる
よかった女優部門
- エミリー・ブラント 『ボーダーライン』『ガール・オン・ザ・トレイン』弱さを抱えた演技が上手い
- アリシア・ヴィキャンデル 『リリーのすべて』『エクス・マキナ』かわいい強い
- ケイト・マッキノン 『ゴースト・バスターズ』ホルツマン!
- 佐津川愛美 『ヒメアノ~ル』『貞子vs伽椰子』いいっす
- 黒木華 『リップヴァンウィンクルの花嫁』
- 広瀬すず 『ちはやふる』『怒り』
- 竹内結子 『残穢』『クリーピー』
印象に残った食べ物部門
- 『パディントン』のマーマレード
- 『ヘイトフル・エイト』のシチュー
- 『レヴェナント』の生肉
ベスト小道具 『ガール・オン・ザ・トレイン』のワインオープナー
ベスト人外役者部門※人ならざる人のような存在 東出昌大『クリーピー』『聖の青春』
ベスト肩書き 『クリーピー』の西野(香川照之)の「協会理事」!
印象的な帰り道(徹夜した明け方の帰り道)部門
- 『イット・フォローズ』
- 『母の残像』
顔面力あったな部門
- 『日本で一番悪い奴ら』全員
- 『クリーピー』香川照之
子役よかった部門
- 『こころに剣士を』
- 『ルーム』
- 『永い言い訳』
アクション素敵部門
あー、キリがない。とりあえず今日はこのあたりで。思いだしながら書くのたのしいな。2017年はどんな部門をつくりたくなるような映画があるかなー、たのしみだ。