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イーちゃんのこと

イーちゃんは2017年1月13日に旅立ちました。

一足早く、ネクストステージに行ってしまいました。

私が一緒に住みだした当初、人見知りの彼は逃げ回って姿をなかなか見せてくれませんでしたが、「あ、このひとこの家にずっといる人なのか」と認知してくれてからは、足元にやってきてはコロン「さぁ、なでていいよ」。丸々としたイーちゃんに「重いよー」といっても足の甲の上からどきません。

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家の人が見たことのない表情や行動も見せてくれた。ある朝、いつもの時間に起きて朝のパンを食べようとしたらテーブルの向かいのイスにすわったイーちゃん。あの朝はなんでこんな表情したんだろ。

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またある日、洗うために炊飯釜に水を張ってたらキッチンのカウンターにのぼってその水を飲もうとしたので、「ダメだよ、イーちゃん」と声をかけると、なんとおしっこをこっちに向けてしたイーちゃん(あの放物線が忘れられない)。家の人にこのことを話したら「えー?」と驚いてた。後にも先ににもあの一回だけなのだけど。家の新参者の私はなめられてたのかなんなのか…今思い出すとおもしろいし、自分にしかみせない顔を見せてくれたことがうれしかったりもする。

わがままで、怒られるのがわかっててテーブルに乗って「かまって」と言ってみたり、ゴロゴロ喉を鳴らして丸くなるイーちゃんは賢くて可愛くてそれだけで充足した完全な存在でした。

運動能力が高くて、もはや人間でいえばおじいちゃんの年齢なのに、ひらりと華麗にキッチンのカウンターに飛び乗ってた。重たいドアも自在に開ける力もあった。それが昨年秋から後ろ足を引きずるようになった。どうも軽々と飛び乗れてたカウンターへのジャンプに失敗したことが原因らしい。だんだん食欲がなくなり、年末近くには痩せて、歩きながらよろけてしまうようになった。それでも家中のあちこちヨロヨロと歩いてパトロールし、寒い風呂場のドアの前で鳴く。イーちゃんはお風呂場のお水飲むのすきなんだよね。ダメだよ、といっても隙あらば忍び込んで飲んでたよね。

イーちゃんは歩くこともままならなくなって、発作も起こり、もう逝ってしまうの?という状態になってから、それでも10日くらいがんばって、私たちと同じ世界に踏みとどまってくれた。ネコの寿命はヒトより短くて、ムリなのは分かってても「イーちゃん、私が死ぬまで生きるんだよ」とずっと前から言い続けてた私をなだめるためにがんばってくれたのかな。さすがイーちゃん。強くて賢くて可愛いイーちゃんは、がんばってくれた。

本当にイーちゃんに会えてよかった。

亡くなる前々日も前日も私の姿をみて、ミャアミャアと声を出してお喋りしてくれた。目を細めたりしてくれた。

いまはエア・イーちゃんが私の近くにいてくれてるんだけど、やっぱりそのフワフワの毛に触りたいし、鳴く声も聴きたいよ。私はしばしこっちの世界に留まるけど、そっちに行ったら、また足元コロンしてよね。