2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

彼女の、仕事と人生/人生と仕事『ゼロ・ダーク・サーティ』

この1年は仕事と人生について、ぼんやり考えることが増えたりしたのです。生活に占める仕事の割合がかなりのパーセンテージになってしまい、職場を離れてもなお、仕事のことが延々と脳の一定割合を占めてとどまり続け気掛かりで頭を悩ませたり。お金がない…

金は天下のまわりもの『奪命金』

金は天下のまわりもの、なんだけど、均等に回らないのが困りもの、です。その金のきまぐれな巡り方に翻弄される人らを描く(群像劇までいかないけど)ジョニー・トー監督作は、期待を上回る見応えとおもしろさでした。 投資商品のセールスがまったくノルマ達…

チェックのシャツ+カーディガン男の夢想『ルビー・スパークス』

若くして書いたデビュー作が絶賛をもって世間に迎え入れられるも、それ以後作品が書けなくなっている神経症的非コミュ人間であるのが、ポール・ダノ演じるカルヴィン。人とうまく関われず、世話の焼ける犬(スコッティ)だけがともだち。カルヴィンとは正反…

人類皆きょうだい『人生、ブラボー!』

人の善良さを信じたくなる、あたたかい映画。悪い人は出てこない…うん、だからファンタジーですね、でも、ファンタジーに仮託することで、人間のよいところが具体性を伴って描写もできる。 主人公ダヴィッドはダメダメな奴だ。42歳、独身、だらしない、仕…

『アルバート氏の人生』

マジメで気配りができ、つまりウェイターの仕事が天職ともいえるほどぴたりとこなせるアルバート・ノッブス。しかし小柄な彼はどこか風変り。人との関わりが浅い。どこか心の奥を見せない。ハンサムとは言い難くルックスもどこか奇妙。彼の抱える秘密とは… …

my bloody valentine live@なんばHatch(2013/2/6)

いってきました。 客層はオトナな感じでしたね。でもそのオトナがあの空間にみっちり詰まっていたのでちょっと驚いた。そういや駅から会場までに久々にダフ屋みかけたわ。 19時開演予定が、27分くらい遅れではじまった。無言で現れ、メンバー紹介やMC…

未体験ゾーンの映画たち2013『バーニーズ・バージョン ローマと共に』

昨年もあった“ほぼDVDスルー扱いなんだけど、一応「劇場公開作」って冠をつけるためにやってるのか”型特集上映。昨年は、同枠でかかったとある作品を「今をときめくゴズリングとキルステンの共演するサスペンス!でも邦題がヤバそうかも…」と思いつつ期待…

未体験ゾーンの映画たち2013:今年推したい作品暫定ベスト『ザ・ウォーター・ウォー』

これは面白かったし、かなりズシンときた。映画製作の裏側と撮られる側の関係性、ボリビアの水戦争/西欧の大企業が如何にボリビアのような“第三世界”をグローバリズムにおいて食い物にしようとするか、そして映画内映画で語られるコロンブスによる大陸の“発…