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日本のサイコ野郎アイコン=ハスミンの誕生『悪の教典』

ジェイソンにしてもフレディにしてもスターですよね。人間ぽいキャラならレクター博士とかもそう。彼らはヒトをヒトとも思わず芸術家のような手つきで殺戮できてしまうオーラをまとった存在。日本でそれに匹敵するスターが出てきたな、という感じ。ポップでキャッチーでアイコンとなりうる存在、それがハスミン。うさんくさい笑顔と念入りで周到な準備を行ったうえでの行動…のはずが、結構いきあたりばったりに殺しちゃって「あーヤベーなー」と思いつつ「まいっか、なんとかなるか」と鼻歌まじりに笑顔で大殺戮。ヒトをヒトとも思わない、というか自分とおなじかけがえのない存在=人間なんだから、とは思えないサイコ野郎。マック・ザ・ナイフの不気味な歌詞と音楽が見事なテーマソング。意味なく裸。いや、彼は自分の身にまとうべきものを心得てる。自分の体だけがすべて、それだけで充足。自分を抱きしめて眠りたい。それ以外のヒトは自分の快楽に従属すればいいんだよぉ。
三池さんの悪趣味悪ノリ演出もぴたりと嵌ってた(悪い方に展開してなかった)。あまりにもステレオタイプのキャラだったガリ勉くんもネタふりだったんだよね。…to die? 染谷君はとてもよかったなぁ。邪悪な少年を演じれば、米代表はエズラ・ミラー、それに対抗できるのは日本代表染谷くんだな、と思った。あと林遣都のあまりにもあまりにもなガラスの少年的ドはまりキャスティングもナイス。二階堂ふみかわいかった。存在感がある。
レインコート纏って、さぁいくよ。相棒のショットガン(お肉トロトロしたショットガンに据えられた目ん玉もよかったです)携えてさぁいくよ。マイ・テーマソングはマック・ザ・ナイフ。この曲が脳内に流れ出すとアガるんだよね、と思わずニヤニヤするハスミン。途中で吊るされる吹越満とドラムシーンとかさすまたとか最高すぎた山田孝之。ふたりとも映画のカメラに愛されてる役者さんだな。エクセレ〜ント!
つくりものの映画の世界だからこそできること/悪趣味も見世物感も盛り込んで長さも感じさせない満足なエンタテイメント映画でしたよ。伊藤英明は今後一切どんなマジメなさわやかな役やっても自分内ではハスミンですから。というくらい伊藤さんよかったよ。薄いペラっとした感じが*1
悪の教典(2012/日本)監督:三池崇史 出演:伊藤英明二階堂ふみ染谷将太林遣都浅香航大山田孝之吹越満
http://www.akunokyouten.com/index.html
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD21869/index.html

*1:英語のあの発音もね