2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『わたしを離さないで』

土曜日に観に行ってきましたよ『わたしを離さないで』。予告を一回も観なかったな、と思ったら、神戸で上映がないでやんの…心底ガッカリだよ。というわけで梅田TOHOシネマズ小さめスクリーンで観てきました。カズオ・イシグロの原作が以前から話題だった…

『トゥルー・グリット』

先週、ミント神戸へレイトショーで観にいってきましたよ。結構空いていました。観終わって、その空席がもったいなくて、もっと埋まったらいいのに、と思いました。オリジナルは未見。 復讐譚なのですが、その亡き父の姿は回想でも出てこない。抑えた演出で、…

祈り!光!『塔の上のラプンツェル』

先週から週末にかけて観た映画はよかったな。順次、ゆっくり感想を書くことにして、今日は昨日ミント神戸の一番大きなスクリーン2(308席)で観た『塔の上のラプンツェル』について書いてみます。3DのCGアニメを観たのは、昨年の『ヒックとドラゴン…

『ブロンド少女は過激に美しく』

1908年生まれで、今作撮影中に100歳を超えたマノエル・ド・オリヴェイラ監督の作品とのこと。初めて観ました、オリヴェイラ監督。とにかく100歳超えという一点で、へぇぇ、と思い、ついでそのタイトルに驚き、これは観るしかないな、と思いKAVCへ観に行きま…

『たまの映画』音楽を続けること、東京だからできること、一緒に歳をとること

音楽ドキュメントは『アンヴィル!』『極悪レミー』を観たけれど、『たまの映画』はまったく違うスタンスの音楽ドキュメントでした。レイトショーのKAVCで鑑賞。 アンヴィルやモーターヘッドは、バンドです。カリスマというか、核となるメンバーがいて、その…

面白かった!『シリアスマン』

コーエン兄弟の『シリアスマン』がやっとシネリーブル神戸で上映開始になったので、観に行ってきましたよ。 キャストがすばらしい“おっさん博覧会”状態、また、舞台となっている1967年の中西部アメリカのファションやルックス、小道具(主にメガネ)が素晴ら…

『イップ・マン 葉問』 

はい、クンフー映画もほとんど知らない私でございますが、感想を書き留めますよ。 本日『イップ・マン 葉問』を観てきました。神戸での初日です。シネコンでは一番小さいスクリーンと思いますが、それでもミニシアターとは比べ物にならない大きい画面で観ら…

一週間経って気になっていること

津波の破壊力は恐ろしい。でも、地震で震度7というと、普通に家屋の倒壊があるはずなんだ。けれど報道されてるのは、甚大な被害のあった地域ばかり。たしかに津波は想像するだにおそろしい。なにもかもなくなる。家がない、持ち物もない、大切な人も失われ…

2011年2月に観た映画をふりかえる

人は明日何が起こるかすら、わからない。2月の時点では、(当たり前だけれども)こんな大災害が起こることは予想できなかった。自然災害に対して日々できることは備えることだけ、でも忘れっぽいから、この映画備忘録を書くたびに災害、甚大な被害や被災者の…

4時間38分『ヘヴンズ ストーリー』

4時間38分、という長尺である、ということが話題だった『ヘヴンズ ストーリー』。1週間限定で神戸にやってきたので、KAVCへ観に行ってきました。「間にトイレ休憩タイムがあるほどの長尺である」ということが宣伝にて強調されるということは、「長尺ながら気…

アジアン映画祭/『ジョニー・トーは戦場へ行った』『イエスタデイ、ワンスモア』

終わってしまいましたアジアン映画祭。仕事の様子しだいでは休みを取って観に行こうと思っていたのに、ムリでした。ジョニー・トーの世界初上映『単身男女』をいち早く観られた人々がうらやましい限り。そこで、悔しさまじりに、『単身男女』上映に絡めて上…

荒唐無稽な物語こそがいい、映画らしい映画『ナイト&デイ』

心がざわざわして焦燥にかられるような感じ。昨夜、はてなポイント募金をして、ちょっと焦燥を抑えて眠りについたものの、朝方に見た夢は、原発の被害についてものすごい心配している夢。被災された地域への思いを持ちつつも、自分の健康と日常を保つことも…

大地震の夜に

驚くと共に、こればかりはどうしようもない、という無力感に襲われる。かつて大地震のただなかに居た自分は、ニュージーランドでも、中国でも、どこでも大きな地震が起こったというニュースを見ると心がざわざわしてしまう。阪神淡路大震災は自分にとって大…

“やっと逢えたね”『ヒアアフター』

評判が様々の『ヒアアフター』を観に行きました。ここのところイーストウッド監督作はかなりの絶賛されっぷりなのに、今作に関する微妙な感想ったら…ますます興味深い、と期待していました。 そんなに映画を観てない自分は『ミリオンダラー・ベイビー』くら…

“そして毎日は続いてく”『海炭市叙景』

楽しみにしていた『海炭市叙景』がようやっと神戸で上映されたので観に行ってきました。土曜日(初日)に行ったら7割くらいは埋まってました(とはいってもKAVCはパイプ椅子を50?くらいしか置いてないとこなんですが)。twitterのTLにはそんなに感想は流れ…

大阪アジアン映画祭/特集企画の1本『下女』を観た

一般公開に先駆けての上映や、満席の会場、知らなかった映画を知られる機会が詰まったのが「映画祭」。ですが、平日は厳しいし、しようがないから後に一般公開されるものはそのときに回して…などと絞って観に行くことにした『大阪アジアン映画祭』が土曜日か…

『MAD探偵』(ジョニー・トー、ワイ・カーファイ共同監督)

『MAD探偵』をシネマート心斎橋で観ましたよ。英語タイトルは『MAD DETECTIVE』*1だから『きちがい探偵』だよな。“きちがい”って単語はいつのころからかマスメディアで自主規制の単語となって、広く一般にも“きちがい”という語を発すること=タブーとして共…

『君を想って海をゆく』と鑑賞中のノイズにまつわる日記

この間の日曜日に『君を想って海をゆく』を観にいきました。元町映画館は上映開始2日目にも関わらず10人未満で、だ、大丈夫…?とすこし心配になりつつ客席に着く。 予告がはじまった、と不穏な雰囲気が後方から漂ってきました。がさがさ。思い切りなんらか…