かぜひき
今日は所要で出かけてまして、今帰りつきました。大都市では今日から『キックアス』が上映開始で盛り上がっているようでしたが、今日は地味に元町映画館へ映画を観にいったりもしました(いい映画館ですよ)。今日観た映画の感想はもうすこし自分の中で沈殿して澱がなくなってから書くことにしまして、今日の日記はかるく思い出したことをちょっと書いてみます。
冷えてきて、風邪のウィルスやインフルエンザも若干生き生きし始めたようですね。自分はここのとこ、3年に一度くらいしか風邪をひいていません。小さい頃から体だけは丈夫なようで、熱で寝込む、とかもほかのこどもよりは少なかったような気がします。しかし“熱で寝込む”ということにちょっとした憧れがありました。今考えると親にも心配かけるわけだし、健康が一番幸せだと思いますよ。でもこどもの頃は、風邪をひくと近所の友達同士でお見舞いのお菓子を届ける、とか親に心配される、っていうのがあって、発熱、とか風邪引きという状態の友達がちょっとうらやましいということがあったのです。
発熱アコガレ(って何だ?)の類型が二つありました。まずひとつ目は、枕元に支柱があって、冷たい水をヨーヨーのような形状のゴムなりビニール袋に入れて、額にあててもらうアコガレ。これはマンガとかアニメとかコントで風邪といえばそんな感じで額を冷やしている場面が類型的に描かれていたので、すごくあこがれていました。いかにも病人ぽいし!
次なるアコガレは、“ヴィックス ヴェポラッブ”アコガレです。これは昔、CMを盛んにやってましてね。風邪で苦しんでいるこども(男の子)のパジャマの胸元をやさしくお母さんがあける。そして、青いヴィックス ヴェポラッブを男の子の胸に広げて塗布する。すると胸に塗ったものが蒸気っぽい効果線で鼻のほうに作用するさまが描かれ、快方に向かう。今考えても、なぜそんな効果が生じるのか分かりにくいし、ジェルっぽいものを塗布したらパジャマがぺちゃっとなって気持ち悪いのでは、と思ってしまうのですが、なぜかすごく憧れました。たぶん、そんな効果が分かるような分からないようなジェル状のものを買えるというのが、すごい“金持ち”っぽい。そして、優しそうなおかあさんんにジェル状のものを塗布されたい、その感触がきもちよさそう。という二点で、かな。いま固有名の確認のためにググったら、“ヴェポラッブ”って、ラップじゃなくてラッブなんですね。つまりrub→こする・なでる、ですよね。その感触が気持ちよさそうでね。
でも、アコガレは達成されないからアコガレなのです。一つ目のアコガレはせいぜい“氷枕”が代替物。ヴィックス ヴェポラッブ(ああ、そういえばヴィックスのトローチ・のど飴?にも憧れたなー)の代替物にいたっては、なにもなし!でした。・・・ていうか、どう考えても健康が一番だね。うん。
大正製薬:ヴィックス ヴェポラッブ
http://www.taisho.co.jp/vaporub/manner/index.html
※氷のうスタンドっていうのか