2011-01-01から1年間の記事一覧

『スーパー!』

関東のほうで先行して上映がはじまり、その評判の高さに早く観たいなぁと思ってた『スーパー!』をやっと観に行ってきました。脚本も演出もこなれていて、伏線とその回収っぷり、テンポのよい編集、悪ノリといえるような特効(神の啓示シーンとか)も安定感…

『ツリー・オブ・ライフ』

公開がはじまって自分のtwitterのタイムラインに流れ出した感想はまったくダメ、というのと、いやこれいいよ、っていうのとかなり分かれていたので、自分はどんな風に思うんだろうか、と楽しみにして観に行きました。 冒頭はまずヨブ記の引用〜主人公ジャッ…

2011年7月に観た映画をふりかえる

7月もあっというまでした。暑くなったのにセミがなかなか鳴かないなあ、と思っていたら7月の終わりごろになると、急に一斉にむくむくと脱皮し、鳴きだして、一度は通勤途中に首に激突されましたよ…セミアタックは初めての体験でした。こわかった。 1 映画館…

2011サマソニ大阪(8/13)に行ってきました

どうもはてなid;yosinoteことヨシノです。観た映画のこと書くのがメインの日記ですが、今日はサマーソニックに行ってきたことを日記に書いてみます。自分はライトな音楽リスナーなので、一人のアーティストを掘って聴きこんだり、月に何枚もCD購入したり、…

『この愛のために撃て』

劇場予告を観て気になっていたので、映画館に足を運んでみました。 舞台はパリ。看護助手のサミュエルは出産間近の妻ナディアとつましいながらもしあわせいっぱい暮らしていたが、彼の勤める病院に、何者かに銃撃された上、交通事故にあった身元不明の男(後…

『水曜日のエミリア』

原題『Love And Other Impossible Pursuits』こと『水曜日のエミリア』を観に行きました。 NYで弁護士をしているエミリアは職場の上司ジャックと不倫のすえ、妊娠する。ジャックは冷え切った関係になっていた妻と離婚し、エミリアと結婚する。彼には前妻との…

アメリカで生まれた2番目のこどもは最初の子を超えられるのか『モールス』

『ぼくのエリ 200歳の少女』(以下『エリ』)は原題『LET THE RIGHT ONE IN』といい、スウェーデンのストックホルムを舞台に、その美しいロケーション、画、不思議な少女エリといじめられっこオスカーとの繊細で幼くて切ない恋のような感情の交流、キャスト…

『人魚伝説』

反原発×映画の特集上映で『人魚伝説』が上映されるというので、朝イチでシネ・ヌーヴォへでかけましたよ。噂に聞いていた作品だったのですが、あまり事前知識を入れずに行ったので、物語が展開するたびに、ええぇ?の連続でした。1984年公開の池田敏春監督作…

『導火線 FLASH POINT』を映画館で観たよ

ドニー・イェン主演の『導火線』が一週間限定で大阪でも劇場にかかるというので、この機会を逃しては…と初日に出かけました。先着50名にミニポスタープレゼント!とあったのですが35番にすべりこみ、無事ゲットです。ウチの部屋の壁の余白:『空気人形』のペ…

『黄色い星の子供たち』

第二次大戦中のユダヤ人ホロコーストといえば、ドイツなりポーランドで行われたもの、という印象が強いけれど、この『黄色い星の子供たち』という映画は1942年にヴィシー政権下のフランスにおいて行われたユダヤ人迫害を描いているらしい…というくらいの予備…

『引き裂かれた女』

クロード・シャブロルの『引き裂かれた女』を観ました。この映画を観終わってエレベーターに乗ったら、同乗した女性ふたりが「なんかよくわからんかった」と言ってて、たしかにお話はシンプルなのに、やたら奇妙な手触りなんですよね。公式HPから引きますと …

悪気はまったく無い人なのです『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

町山智浩さんの昨年度ベストで上位だったこの作品は気になっていました。そうして観に行ったところ、そこに映し出された現象にはどこか既視感があったのです。 たとえば。とある誰か(A)と誰か(B)がなにかの会話をしてる。(A)は彼が持っているちょっと新規な…

『大鹿村騒動記』

『大鹿村騒動記』の完成試写のときに登壇した原田芳雄さんの容貌をTVでちらっとみて、すごく驚いた。そして一般公開がはじまってまもなくの訃報。このタイミングだから、遺作を観ようと足を運ぶ人も増えたと思う。死をもって自らの作品を最後に勢いつけて送…

クロード・シャブロル未公開傑作選『悪の華』『最後の賭け』『甘い罠』を観たよ

クロード・シャブロルは名前を聞いたことあった程度で、唯一『パリところどころ』は観たことあったくらい。今回の未公開傑作選のチラシをもらって、1作品約100分という尺といい、作品紹介読んだだけで感じるフランス風のたたずまいといい、なかなかいい感じ…

2011年6月に観た映画をふりかえる

6月になると着る服が上一枚、下一枚で済む季節になって、自分のようなものぐさな人間には助かります(ケドもう少ししたら、もっと厚着したい、薄着飽きた、ってなるんだろうな)。 1、映画館で観たもの 映画タイトル 映画館 ひとことメモ 値段 ミスター・ノ…

M・ナイト・シャマラン原案・製作『デビル』

「日劇サマーナイトロードショー」と銘打ったシリーズの第一弾として『デビル』が上映されるので、TOHOシネマズに出かけましたよ。この「日劇サマーナイト(略」とはTOHOシネマズが“夜限定”の大人向け新レーベルとして立ち上げたもので、“会社帰りの映画ファ…

南米の現実『闇の列車、光の旅』

神戸映画サークル上映会で『闇の列車、光の旅』をやるということだったので、チラシを持参して観に行きました(チラシ持参割引があるのです)。舞台は南米。アメリカから強制送還された父+叔父とともにアメリカへの密入国の旅をする少女(サイラ)がある青年…

津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』の“ミュージック”には色々代入可能です

津村記久子さんの『ミュージック・ブレス・ユー!!』を図書館で借りて読みました。すこし前に本などをまとめて処分して以来、よほど手元に置いておきたいもの以外はなるたけ買わないようにしていたのですが、最近文庫になった『ミュージック・ブレス・ユー!…

三島由紀夫特集上映『炎上』『人斬り』『憂国』を観たよ

三島由紀夫の特集上映がされてるので梅田ガーデンシネマに観に行きました。彼の原作のもの、彼が出演したもの、脚本に関わったもの、などが上映される特集で、彼の生前に製作されたものが中心となっているのが特徴です。三島については好きとかキライとかで…

博士の異常な欲望『ムカデ人間』

『ムカデ人間』を観たのです。きっと通常ならスルーすると思う映画ですが、ブログやtwitterの感想で、キワモノ的なものという印象だけで観ないのは損かもしれない、という感触を得たので、行ってみようかと段々思いはじめたのでした。たまたま『ムカデ人間』…

男の夢の詰め合わせ『ラスト・ターゲット』

ジョージ・クルーニー主演の『ラスト・ターゲット』を観ましたよ。年齢層は結構高めでしたね。あまり予備知識なしに行きましたが、これはなるほど古典的ハードボイルドな世界を知らない自分でも、なんだかなつかしい気分になるような、古き良き往年のスタイ…

もがきまくって生きる『BIUTIFUL ビューティフル』

イニャリトゥ監督の『BIUTIFUL ビューティフル』を観に行ってまいりました。余命宣告された男をハビエル・ダルデムが演じる重そうな内容、という程度の情報で観に行き、鑑賞後うぅむ、と唸ってしまいました。映画の公式サイトの「終わりを知った者だけが見せ…

クラスの人気者の兄と目立たないその弟の運命『マイティ・ソー』

『マイティ・ソー』を上映二日目に観に行きましたよ。ちょっと客席はさみしかったです。3D上映でハコが大き目だから余計にパラパラ感が目立ったかな。しかし、コレ、3Dの必要性あるんかな。3D効果はほとんど感じられなかった。あえていえば、前半のち…

『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を超える』

この映画は、劇場に足を運んで、観て、ギャグに笑って、呆れて笑って、バカバカしさに腹抱えて笑えばいいと思います。 と、ひとことで終了したらOKなんだけど、やっぱりいろいろ書いてみる(ネタバレないよ)。 前作はアメリカその他各国で超大ヒットながら…

『SUPER8/スーパー8』

公開前からかなり話題だった『SUPER8』を初日に観ましたよ。観た人の感想はさまざまのようですが、エル・ファニングがキラキラしすぎてたとか、少年たちのルックスが最適すぎる、とか、歯の矯正姿いいよね、とか、ゲロの吐き方最高とか、音楽いいよな、とか…

2011/6/28放送『ダークナイト』

こんばんは。はてなid、yosinoteでブログやらせてもらってますヨシノと申します。映画をみて、思考整理をしようと日記をつけております。日記を書きながらアレコレ思考したり、いろんなの方々のブログで感想や評を読むのも好きですが、twitterから情報を得る…

青い光でかどわかされて『スカイライン』

世間の一部で話題の『スカイライン』を観たよ…というか劇場に行ってみたらこれが案外人が入っていたのでびっくりしました。『マイ・バック・ページ』観たときより全然入ってましたよ。年齢層も結構高めだったり、若い男性だったり。中年男性だったり、夫婦ぽ…

ギレルモ・デル・トロが推す『ロスト・アイズ』を観たよ

『ロスト・アイズ』は事前にはまったくのノーチェックだったのですが、劇場でチラシをもらってみたらギレルモ・デル・トロの製作だっていうので、観たくなって足を運んでみました。作品に関する予備知識はほぼない状態でのぞみましたよ。簡単なあらすじはと…

完全誘拐マニュアル『アリス・クリードの失踪』

一部で話題の『アリス・クリードの失踪』を観ましたよ。劇場も席は選び放題だけどそこそこ入ってました。タイトルもそそるし(原題に忠実)、結構期待して参りました。『127時間』の後ハシゴして観た映画でしたが、これまた『127時間』と同じようにシチュエ…

命ある限り未来へ生きろ!『127時間』

先週末は話題の映画がたくさん封切りされました。映画のハシゴをすることにして土曜日にまず観たのが『127時間』。ダニー・ボイル監督作品で、アカデミー賞作品賞にノミネートされたものです。それも納得の作品でしたよ。ポスターのとおり、一人の男が岩…