映画

前日譚のはじまり『ホビット 思いがけない冒険』

HFR3Dで観ました。映像は、ゲームがでっかい画面で繰り広げられてるみたいに見えましたね。徐々に慣れましたが、ぬるりとろりとした質感に見慣れてないからか、自分は普通の方がよいかも…画面をスプリットにして見比べてみたいかな。もともと自分の眼のク…

見せ場のつるべ打ちミュージカル映画『レ・ミゼラブル』

TOHOシネマズのムービートピックスで散々その“撮影の裏側”を観せられてきた「レ・ミゼラブル」。やっと公開されたので観に行ってきました。 冒頭の囚人ジャン・バルジャンが重労働に従事させられた後、ジャベールと会話を交わすシーンで「お?」と思う。こん…

『マリー・アントワネットに別れを告げて』

ダイアン・クルーガーがアントワネットで、その朗読係シドニーを演じるのがレア・セドゥです。最近気になるレアちゃんの出演ということで楽しみにしてました。 使用人であるシドニーの目線で語られていくので、ヴェルサイユの裏方が垣間見えるのがいいのです…

『桃さんのしあわせ』

遅れて地元で公開されたので観に行ってきました。 アンディ・ラウ演じる映画プロデューサー、ロジャー。多忙を極める彼が家に帰ると、彼の好物をジャストなタイミングで給仕していくお手伝いさんがいる。彼女の名は桃さん。市場で丹念すぎるほどに品定めるす…

空中キャンプさんの2012年に観た映画をふりかえるに参加します

どうもです。先日、11月に観た映画をふりかえったのは、空中キャンプさんの企画に備えてでもあったのでした。今年は映画祭や企画上映で観たものでこれは!というものに出会ったのが自分の中で上のほうに来るものがあったのですが、空中キャンプ賞の意義をふ…

2012年11月に観た映画をふりかえる

一か月経ったよ。 タイトル 映画館 ひとことメモ 値段 声をかくす人 テアトル梅田 マカボイ 1,300 黄金を抱いて翔べ 神戸国際松竹 "レイコー"はやっぱり言わんよ 1,000 悪の教典 109シネマズHAT神戸 ハスミン。to die? 1,000 ミステリーズ 運命のリスボン テ…

2012ベストカーディガン/メガネ理系男子Q現る『007 スカイフォール』

007映画はそんなに観てない。ボンドといえばピアース・ブロスナンのイメージがあって、なんだかチャラくて、現実にありえん夢想的ガジェットだらけで、女にモテたり裏切られたりでもやっぱり007のほうが一枚上手とか、自分の中では、一見さんには敷居が高い…

この恨み晴らさでおくべきか『ウーマン・イン・ブラック』

ゴシックホラーとして有名なので、タイトルだけは知ってました。舞台化もされてましたよね。その映画化の今作は、予想以上に端正な、というかクラシックなお化け屋敷ムービーでしたね。そしてまた*1イギリスの暗鬱な低い空の下…というロケーションなのです。…

英国の灰色の空の下/灰色の心『思秋期』(原題:TYRANNOSAUR)

痛い、痛い映画。 冒頭、ノミ屋でボラれた主人公ジョゼフは、店を出ても怒りを抑えきれず、リードをひいて愛犬を連れ帰ろうとするが、そのリードを引っ張られる勢いにキャンと鳴いた愛犬の腹をボコボコに蹴り倒す。ハッとして犬の様子をみ、抱えて帰るも愛犬…

大阪ヨーロッパ映画祭で観た2本・映画愛のかたまり『ファイナル・カット』、最高のレア・セドゥ映画『シスター』

大阪ヨーロッパ映画祭。いつもみたいなと思いつつ、いつのまにやら終わってしまっていた…今年は初参加がかないました。 ・『ファイナル・カット』(2012/ハンガリー)監督:ジョルジュ・パールフィ これは、映画のサンプリング映画。ストーリーはシンプル。…

戦争という地獄『高地戦』

地元でかかりましたので観に行ってきました。 世界史の教科書とかでの「休戦協定が結ばれました」程度の記述しか覚えていない、朝鮮戦争の終結。しかしそこに至るまでの戦争のありようを描いた今作によって、知らなかった歴史の一端を知ることができ、こうい…

『ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q』観たよ

シンジくん、おつかれさま。 14年間も漂って、目が覚めたらまるで別世界。誉めてくれるだろう、と思ってたミサトさんはじめ皆からは冷たい視線。ピザボーイ=ジェシー・アイゼンバーグも嵌められてた爆破装置首わっか嵌められて、その理由も知らされずに、放…

ジェニファー・ローレンスのアイドル映画『ボディ・ハント』

だから郊外に家買っちゃダメだって言ったじゃん。 しかも中古って。 学ばない人たちだねぇ… でさ、怪しげだと思いつつも、こわごわと怪しげな家の地下室に降りていくとかさ。あぶないほうにどうして歩み寄ろうとするかねぇ… サイコ野郎が出てくるオーラも映…

郊外の雪の降る町、夢の我が家『ドリームハウス』

郊外に念願の我が家を買って、これまでの生活に区切りをつけて新たなる幸せな生活をはじめよう…というのはある種のフラグだと映画やテレビでさんざんみた物語で叩き込まれています。さて、今回そのフラグが立ってしまったのは理想のカップルともいえるダニエ…

イーストウッドを観よ『人生の特等席』(TROUBLE WITH THE CURVE)

イーストウッドが出ているとあらば、観たい。観なければならない。ということで初日に観に行ってきました。 観てすぐになんとなく連想したのは、高倉健映画みたい、ということ。いや、ロクに健さん映画観ていないのに、なぜか。それは健さん映画と聞いただけ…

2012年10月にみた映画をふりかえる

ふりかえる。そして前へすすむ。時は不可逆なのだ。 タイトル 映画館 ひとことメモ 値段 籠の中の乙女 元町映画館 とち狂う長女のダンス 1,700 エージェント・マロリー TOHOシネマズ梅田 三角締め 1,400 ウェイバック-脱出6500km- テアトル梅田 ふかふかした…

演劇にとりつかれた男『演劇1』『演劇2』(あるいは「まずは食うこと、それから道徳」)

間違いなく今年必見の一作です。演劇に興味はなくとも、映画や、なんらかのものを創造するコトに興味がある人ならば必見でしょう。6時間弱、引き込まれるように見入った観察映画。 想田監督の観察映画は『精神』を観たことがあったけれど、『精神』とは決定…

日本のサイコ野郎アイコン=ハスミンの誕生『悪の教典』

ジェイソンにしてもフレディにしてもスターですよね。人間ぽいキャラならレクター博士とかもそう。彼らはヒトをヒトとも思わず芸術家のような手つきで殺戮できてしまうオーラをまとった存在。日本でそれに匹敵するスターが出てきたな、という感じ。ポップで…

いつの世も変わらぬよ『声をかくす人』

ロバート・レッドフォード監督。マカヴォイ主演だし!観に行ってきました。ロビン・ライトとの共演です。 アメリカでの苛烈な南北戦争の終わりの頃が舞台。北軍の勝利とはなったものの南部の残党もたくさんおり、政情不安なわけです。そんな混迷の時代におい…

『黄金を抱いて翔べ』

地元映画。見慣れた風景が出てくるだけでアガるなぁ。関西弁については、桐谷君だけが担うことになってて、彼は大阪出身だからそれは大丈夫なんだけどアイスコーヒーをレイコーっていうのとか、あらかさますぎるチンピラとか、どうやねん…と思ったけど、その…

『ザ・レイド』

格闘技には疎いですが、かっこいいアクションは好きです。アクション映画でとりわけ好きなポイントは、超高速パンチや足技、身体能力の高さを見られるところです。すごい!真似したくなる!習いたい!と思わせてくれるようなものが好きで、ドニー・イェンも…

キーラ・ナイトレイが一番危険『危険なメソッド』

タイトルに書いたことが全てのような気がする。それほどキーラの精神病患者演技がすごかった。メソッド演技ですかね?だって、下顎、下顎が!!そして「私をぶって!」とスパンキングの嵐。 これで終わらせてはいけない。観る前は、今作の主人公はてっきりキー…

手に汗握れ!『アルゴ』

OPのイラストや当時のニュース映像を使った政治状況や世界状況のサクサクとした説明に、スタイリッシュやのう、と思いつつ…でも、これものちの伏線なんですよね。後にニセ映画をでっちあげるのに、このときのイラストの画調と同じものが出てくる。 イランの…

最近観た映画『エージェント・マロリー』『俺たちサボテン・アミーゴ』

『エージェント・マロリー』(2012/アメリカ)監督:スティーブン・ソダーバーグ 出演:ジーナ・カラーノ、ユアン・マクレガー、マイケル・ファスベンダー、マイケル・ダグラス、チャニング・テイタム、アントニオ・バンデラス、ビル・パクストン、マチュー・…

香港ノワール祭り『やがて哀しき復讐者』『強奪のトライアングル』『コンシェンス/裏切りの炎』

観てきました。 『やがて哀しき復讐者』(2011/香港=中国)監督:ロー・ウィンチョン 出演:アンソニー・ウォン、リッチー・レン、キャンディ・ロー アンソニー・ウォン×リッチー・レンの作品。邦題の『やがて〜』よりも、英題の『punished』のほうが、より…

スパークせよ!命。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作『As Luck Would Have It』

すこしでも今作を観ようと思うならば、なんの予備知識も無しに観ていただきたいです。自分はそうやって観て、圧倒された。驚いて、笑って、揺さぶられて、陳腐だけど、感動したのです。2時間に満たぬ時間でこんな体験ができるから、映画を観続けることをやめ…

『かぞくのくに』

もうこの機会がラストかな、というギリギリのタイミングでしたが、観られてよかった。 16歳で北朝鮮へ“帰国”した兄が、病気治療のために日本にいる家族のもとに、25年ぶりにかえってきた。そのわずか数日のはなし。『パッチギ』のラストでも、差別だらけの日…

ゾンビ=黄色い小さな花『籠の中の乙女』

いろんな文明の恩恵は受けといて、自分のコトは棚に上げといて、我がコドモは文明の"害悪"から守りたいとかって何様。 この映画の両親は極端にみえるけど、こういう傾向のある親っていうのははたしかに昔からきっと存在しているだろうね。ただ、今は“社会全…

2012年9月に観た映画をふりかえる

2012年度も半分すんだ。今年度乗り切れるかな、だいじょうぶかな、と日々思いながら過ごしてきてやっと年度半分まできた。長かった。去年までは年々、時間が過ぎるのが早くなるなぁと思ってたけど今年は長い。この長さの感覚は…小・中学校くらいのとき体内時…

『ライク・サムワン・イン・ラブ』

この映画のカメラは人物密着をするドキュメンタリーの固定カメラのようだ。たまに「このご家庭にカメラを設置させていただきました」とTV番組でやる、あれのように。今作のカメラはある女子大生の生態をドキュメントの題材に選んだかのように、彼女のそば…